2017年11月5日日曜日

人類最大のリメイク(後編)



まず言いたいのは本当に映像が綺麗。大画面で見る未来の世界は時に綺麗で枯渇して、乾いた一面もあるけど総合的に全部の景色が今までの映画とは違う圧倒的な美しさがあるのです。

撮影の凄いロジャーデイキンズさんが関わってるのが理由らしいですが、最近の映画にはないどれも絵画を見てるようだった。


あと車や銃などの小道具。


実際に空飛ぶ車なんてないわけだし、不思議な形をした銃もない、30年の時を経てハリソンフォードが出てきたときあの銃で出てくる、とか。どの道具も物体感、実在感、きっとCGと組み合わせてるんだろうけど本当にあるみたいな気がした。


音楽も面白い。物語の変化や緊張感に沿って流れてくる重低音に思わずより深い2049年に入り込めるのです。


そして一番凄いのが話!!!


登場人物のほとんどが自分とは?みたいな悩みを持っているのです

ここからはネタバレ!!


レプリカントとして産まれた主人公は雇い主の人間の部下として警官として働いていた。


そんな彼がたまたま遭遇したレプリカントの家にある骨から実は妊娠していたレプリカントがいたと知る。

その事実を調べていくと次第に自分の過去と重なるものが多々あることに気づく。

果たして主人公Kはレプリカントなのか?それとも実は人間なのか?という話。


仕事では上司にこき使われ、家に帰ればホログラムの彼女、どこまでも孤独に街を歩き、差別され、特に返答することもなく。まるで全世界の窓際族に贈る映画だなと思った。あれ?これ主人公自分じゃね?みたいな笑っ


生きてるとどうしてもあ、この偶然ってもしかして自分は特別な何かなんじゃ?って本当にたくさん思う。毎日通う電車、辛くてその電車から逃げ出したいと思うとふと横の女性も同じように辛い顔をして少し会釈をされた。あ、これ偶然じゃないかも!みたいなね笑




映画の中では何度も期待させては絶望につき落とす。あ、そうか自分は特別でもなんでもない。献身的な彼女も結局はウォレス社の製品に過ぎないんだ。


究極に絶望的な状態になったとき主人公Kのとった行動が本当に美しかった。


別に自分が人間でもレプリカントでも関係ない、自分がどういう意志でどう行動していくかで変わることや変えられることもある、みたいな見事な着地にまさか不可能だと思われた前作超える内容にこれもうアカデミー賞じゃね?と私は思ってしまうのです。


ちなみに同じ監督のメッセージ、という映画を見てからだとよりどんな映画かわかりやすいです。戦うだけが映画じゃない、勝つ負けるだけじゃない、そもそも何で産まれてどう生きていくみたいな自分の人生でも永遠のテーマに果敢に挑んでいるのです。いや前作の流れを組みつつ更にアップデートして自分の映画に変換させるなんてウルトラC級の技なせるなんて信じられません!!




ちなみにもう2回見ました!早く3回目も行かなきゃ!!

ライブのお知らせ

山路貴澄


11月11日土曜アカリノートレコ発ライブ!!

11月13日月曜は第七十回
ダニオさんと山路主催のオープンマイク!!
「ハッピーマンデーズ」です!

19:00開場
21:00開演!!チャージフリー!
会場は阿佐ヶ谷マスウェル
https://t.co/wJgyPD2pmN

11月9日木曜新高円寺スタックスフレッド

11月14日火曜代々木バーバラ

なんと幽霊会社みちづれさんと対バン!!!!!

2018年


1月24日木曜新高円寺スタックスフレッド

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