2017年3月23日木曜日

記憶の記録(中編その3)

前半戦が終わって投げ銭箱を見るとたくさんの小銭となんとなぜかクリスマスの飾りも入っていた。

いったいなぜ?と言う疑問を持ちながらも新しいライブシステムをお客さんがちゃんと楽しんでるのを知って嬉しかった。

挨拶しつつ後半戦を待っていたらキャプテンさんのむちゃぶりで面白い話してよ!と前に出るものの全くできない自分。話すことの難しさを改めて感じた。

後半戦はシリアス勝負ここで一発曲で勝負するセットリストを作りたかったのだ。かつ、新曲も交えて弾き語り、というジャンルに未来を見出す、そんなライブにすべくステージに立った。

1曲目はションベンライダー。

シリアスめな曲とどこかエロい歌詞が印象的な曲は最近の定番ソング。とても楽しく愉快に歌詞を間違えながらも楽しくできたのである。

2曲目はバカのふり。

アレンジをだいぶ変えての演奏。ギターをジャカジャカからそろそろ卒業、を目標に単音もちゃっと混ぜたのだ。とても良い感じでギターのリズムに苦戦しながらも進行できた。

3曲目はナマケモノ。

出たー!!!!!!

なんと人様の前で歌うのは初めての山路書き下ろしの新曲。ナマケモノの人間がどん底から這い上がる話。とてもユニークかつリフものの完全ロック曲で演奏。グルーヴが死ぬほど重要なのでその空気を大切にしながら進行。とてもかっこよくこの曲がスタメンになる未来を感じた。

4曲目は悪い夢。

盛り上がってた空気をぐっとシリアスに抑えて演奏。まるで桜の華が舞い散るような素敵な空間でぐっと会場に緊張が走り、やって良かったと心底思った。

5曲目はゆれる。

出ましたこれも新曲。深夜1時でしっとり曲は前半に演奏してしまったので後半戦用に用意した。とてもシリアスな曲は何故か自然と起きたお客さんの手拍子で進行。とても暖かい会場にこっちが泣きそうになった。結果が全ての世の中にその過程も知って欲しいのである。

6曲目はtwo of us(カバー)。

実はサイドBプロジェクト、というのがあって珍しくカバー曲。前回のアクロスザユニバースに続く新たなビートルズに挑戦。本当は自分の曲にイントロがないのでお客さんが飽きないように耳に馴染んでるフレーズをぶちこみたかったのです。とても楽しく進行できた。

7曲目はおばけちゃん。

ここでやっと昔の流れの曲を1つ。自分の代表曲の1つでもあるので欠かせないのである。ここでみんなに最近どこにいったのか?を伺いながら進行。心底楽しくやっと活路が見えてきたのもこの曲からだったような気がする。

8曲目はやけくそ。

間違いなく今回のワンマンのハイライト的な曲。自分の33年間の全てをぶつけるつもりで演奏。それはいつもの30分ライブとは違う本当に感慨深い1曲になった。この曲が伝えてくれた世の中の厳しさとかがフラッシュバックして泣きそうになった。

9曲目はやじろべえ。

ジャカジャカでずっときたところでまたガチャガチャやるのはうるさいと思いこのワンマン用に新曲を用意。

切ないメロディと哀愁のある歌詞はどこか皮肉も込めた好きな曲。これで楽しく演奏して初めて人様の前でやるのに良い感じだった。

10,ズーイデシャネル。

正直何故だかわからないけどこれだけ多くの曲を演奏したのにあれ?もう終わり?みたいな腹八分でライブをしてるような感覚になった。きっと凄く集中してたのに違いない!ときちっと曲と向きあった。すると曲は感情的ではなく、音楽として演奏しなよ!と言われたので極めて冷静に自分のギターと声に耳を澄ませながら聞いてた。どうか最後の曲も雑音にならぬよう、少しでも聞いてもらえるように進行。もう真っ白になってた。

本当に早く感じてこれでいいの?と思いつつもありがとうございました!と心の底から感謝の気持ちを伝えてステージを去った。

つづく

ライブのお知らせ

山路貴澄

3月23日木曜日新高円寺スタックスフレッド

山路貴澄 ・ turu ・ 松浦湊 ・ 阪本正義&まじ

open 18:30 start 19:00 Charge ¥2,000 + 1drink

最高なturu さん、松浦湊さんと対バン!一番の19時から歌います!!

http://staxfred.com/access.html

4月3日月曜日阿佐ヶ谷マスウェル第五十五回ハッピーマンデーズ

4月13日木曜新宿ロックンロール以外は全部嘘

4月25日火曜高円寺クラブライナー古郡翔馬さん聖誕祭

5月18日木曜新高円寺スタックスフレッド

骨折

4月23日日曜日吉祥寺シルバーエレファント

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