「おい、こっちだ!逃げるぞ!!」
敵に向けて放った銃弾は僅か数十センチずれた壁に当たった。
イギリスの工作員ジェームズボンドはこれで2回目の敵暗殺に失敗した。射的場に入り的めがけて銃を放つも以前より明らかにコントロールが悪くなっている。
射的場から作戦本部に戻ると心配そうな顔で工作員仲間のダービーがはなしかけてきた。
「おい、疲れてるのか?らしくないぜ。次の作戦はサウジアラビアで麻薬を密売してる共産議員の暗殺だ。これに失敗したらもう作戦からははずされるぜ。」
「ああ、大丈夫だ。」
本人もそれはわかっていた。数十年携わった工作員の活動も明らかに自分が何か変わってきている。以前のように動けない。しかし高いプライドと今まで1人で活動してきた自信がそれを周りに伝えられないのだ。
落ちてきている身体能力を認めたくない気持ちとそれでも1人やらなきゃいけない重圧がのしかかる。
さて、そんなフィクションの話から始めた私ですがちょうど身の回りにそんなジェームズボンドのような人がいる。こちらが心配そうに近づいても大丈夫、できるから。と言って1人でやるのだ。とは言ってもなんだかぎこちない。
昨日はできてた事が少し難しくなる、覚えてた事を忘れる、それは誰にでもある事だけどそんな事実を受け入れまいと戦っている姿は見ててもなんだか辛い。
なので私はいくつかのトラップをしかけた。
簡単に高い物に手が届くように台を置いたり、手洗い場のお手拭きをすぐ取れるにしたり、歩く道に障害物を置かないようにしたり、あくまでジェームズボンドのプライドを壊さぬよう、空の上から自分はまだスパイ活動頑張れよ、と応援するのだ。ただそれを自分に置き換えるととても恐ろしい事だと思った。できてた事が難しくなる、それを自分の中で受け入れて戦うのは並大抵の精神ではできないのである。
この半年間でワーキングクラスヒーローの内容が変わって今まで効率の悪いものは排除していく仕事だったのが今はその逆。効率の悪いものをこちらがくみ取り、日常生活の中で迷惑なくやっていける方法を提案していくのである。その逆の発想を生み出す事に苦戦しているが面白いのだ。
さて今日はたぶんほんのちこっと路上をやって明日に向けての準備!なんと言ってもパインズマインズ結成5周年記念イベント!!最高のお祭りにしたいのです!!
ライブのお知らせ
山路貴澄
5月26日 火曜日 八王子び〜玉
6月1日 月曜 阿佐ヶ谷マスウェル 第八回ダニオ&山路企画「ハッピーマンデーズ」
http://muswell.wix.com/muswell
6月3日 水曜 代々木バーバラ
6月12日 金曜 大塚ミーツ みずすまし企画
7月2日 木曜 八王子パパビート
7月28日 火曜日 渋谷ラッシュ 超大イベント
「ruby tuesday」
骨折
5月24日 日曜 吉祥寺シルバーエレファントパインズマインズ企画!!!!
6月28日 日曜 吉祥寺シルバーエレファント
http://kossetsu.jimdo.com/
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