おはようございますこねこのこころです。
今日のBGMはtom waitsでlie to me。
2006年に発表された前作から7年ぶりのアルバム。3枚組のディスクのこの作品。まったく年齢を感じさせない創作意欲が凄い。
実は今月6月で渋谷wested timeでブッキングとして約10年務めてきたfukoさんが辞めてしまうらしい。
fukoさんと初めて会ったのはかれこれ確か4,5年前、初めてwested timeという渋谷のアコースティックライブハウスがある、とパインズマインズのスパさんに紹介を受けて出演したことがきっかけ。
リハーサルが終わって、初めましてブッキングのfukoと言います。じゃあこの紙に曲とお客さんのリストを書いてください〜と言って用紙をもらった。感じは良いんだけど、どこかとがってて近寄りがたい印象だった。
ブッキングとはたいていの1日のライブは4.5組のアーティストが出るものでその組み合わせを考える人。言ってしまえばそのブッキング次第でそのライブハウスの色が決まったり、出演者としてはこれからも出演したいかを見定めるような位置の人なのです。またたいていバンドをやってる人がやってることが多い。
出演して良い音楽やってる人が多かったのでコンスタントに出演するようになった。そこで、
「やまじくん、今度企画やってみない?」
と言われた。定期的にライブに出演するのも良いけど、コンスタントにイベントもやって人を集める力も必要だと言う。右も左もわからなかった自分はそこからfukoさんと何回か質問したり、打ち合わせするようになった。
印象的なのは打ち合わせしながらいつもタバコをぷか〜っと吸いまくってて全く飾らない人だな、とまるで海外のバーで働いてるキーラナイトレイような空気を彷彿させたことを覚えてる。
イベントは大成功!とまではいかなかったが、こういうのをやるのは大切だったんだな〜と今でも思う。
昨日は朝から訳あっていらっしゃいませを20回くらい言って夕方からライブのリハーサル。
↑うわ〜、ポップコーンなんて作ってるの〜!!
最高にうまそうで少し見とれてたらちょっともらった。すげ〜うまかった。
この日の出演者は5人(5組)。全員のリハーサルが終わってじゃ飲みに行こうとなんと全員で居酒屋に向かったのだ。普通初対面でライブ後に盛り上がったら行くことはありえるけど、いきなり飲みに行く、というかなり貴重な体験だった。
しかもさすがにみんな酒飲みということだけあって凄いパワー。こんな訳のわからない飲み会をしたのはかなり珍しい。みんなであっ今日ライブか〜面倒だな〜とか言いながらミュージシャンはパワーで溢れてた。
あじじさん。
↑凄く良い声。バンドを彷彿させるような楽曲に自分と重なるものを感じた。途中、弦が切れたので自分のギターを貸したのですが、さっき使ってたかのように容易に使いこなしてたのがおもしろかった。あらゆる面で自分に似ていたのです。
こうじさん。
↑リハーサルのときから飲んでて、飲み会でも飲んで、出番前までずっとワイン飲んでた。凄い。パワーが常に有り余ってる感じ。ステージに出るとそんな雰囲気とは打って変わって繊細で優しい感じなのです。しかもギターがかっこいい!演奏してる途中、
「あれ?今どこまで弾いたっけ?」
といいながら思い出してそれが全然つたなくなくて曲に戻れてるのが凄かった。
橋本進さん。
↑新しい音源を出して全国を回ってる最中だとか。Aメロ、Bメロ、サビ、といった構成ではなく、まるでトーキングラップのような独特の空気がかっこ良かった。しかも声が埋もれてなくてはっきり聞き取れた。これが全国回る旅芸人か〜と思いながら飲み会では初対面だからか大人しめだったのがステージでこうも変わるのかとびっくりした。
トリはアカリノート。
↑聞いた事のない曲からスタート。2曲目から知ってる曲、いつもと違う始まり方にパワーを感じた。この日はゆったりめのしっかり歌い上げる曲中心で自分は遅い曲より早い曲のほうが好きなんだけど、正直ここまで歌がうまいとどっぷりその曲、歌の世界観に入り込める力があるんだなと思った。ゆったりなのになぜ間延びしない?全然遅いとか思わず、もっと聞いていたい、と思わせるステージにびびった。やべえと思った。
そんな自分は1番手。
正直、出番10分くらい前まで展開されてた飲み会時にこっそり自分のステージの感じや雰囲気を妄想してた。
いつも以上にしっかりライブをやりたいな、と思う気持ちをぶつけた。
1曲目は魔力。
自分の中でのリズムをしっかりつかんで演奏すればがっつり世界観が作れる。しかしこれが難しいのです〜♪酔っぱらってる中、とにかく楽しんだ。
曲が終わって、ちらっと深夜1時を歌った。…
…と思いきや…
2曲目は下弦の月。
こういう思わせといて、な調子乗った演出したかったのです。演奏して未だに難しいと思う曲。
3曲目は働かざる者食うべからず。
しっとりしっとりな2曲をやった後に自分が客だったそろそろアップテンポ聞きたい、と思いこの曲を選択。珍しく平常心で歌えた。
4曲目はトキメキexpress。
自分のでかい声を生かす曲なんだけど、とにかく風邪ぎみだからか声が出るのか?みたいな心配してたけど、逆に飲んで喉が開通して良い感じ。メロディが次々変わって行くので歌ってて新鮮なのです♪
早い即興ソングを混ぜて…
5曲目はパーマネントばか。
最近のライブはこの曲中心な気がする。この曲をどの位置に持って来てどうかっこ良く歌うかに全力を注いでる。それを30分のライブで設計図を組み立てるのが好き。
6曲目はズーイデシャネル。
この空気でやって大丈夫なのかな〜と思いながらも全力で歌った。
限られた最近歌う曲の中で毎回セットリストを決めるのが楽しくなってきた。曲数も増えたからかもしれない。
帰りにアカリノートの激アツ最新レコーディング途中までの過程を聞かせてもらってテンションがあがったというか凹んだ。
その、じゃ、またね、みたいな別れるときに、
「音源、作れよ!」
が、一番印象的だった。
少しづつだけど自分がやらなきゃいけないことが見えてきた。
ライブのお知らせ
山路貴澄
8月29日木曜日 新高円寺staxfred
骨折
7月21日 日曜日 吉祥寺シルバーエレファント