BGMは知久さんでセシウムと少女。
昨日はここにいた。
ジャン!高円寺UFOCLUB!ここで下山のマヒトさんと知久寿焼さんのツーマンライブが行われた。
会場に入ると19:00なのに超満員。世間の注目度が高いとよくわかった。
全然知らなかったのですが、下山さんはどうやら有名らしく、バンドという事はきっとこんな感じなのだろう、と想像してたら良い具合に予想を裏切られた。
まるで荒井由美さんのような女性的声とそのつたないながらもの演奏が絶妙なハーモニーを醸し出し、とてもかっこ良い、というか美しいのである。
言葉の取り上げ方もすごくシンプルでとても美しかった。きっとユーミンがギターで弾き語りをしてたら?といった答えにぴったりでまた長い髪と中性的な格好も助長したのだと思う。
ツーマンのとりは知久寿焼さん。
間違いなく見に来たのは知久さんなわけで第一声からウルトラすごかった。
もうその一言に尽きる。もうかれこれ見てるのは3回くらいだけど毎回印象も変わる。それはたまの知久さんだったり、弾き語りとしての知久さんだったり、ときに新たな事を探求してる知久さんだったり…毎回印象が変わるのである。
らんちうなどの往年のたまの名曲やソロでもいろんな曲を展開。それは声もかっこ良いけど何より本当に演奏がうまい。でもただうまい、じゃなくて1人で音楽として成立させるセンスが飛び出ているのである。ギターの音、アルペジオ、ハーモニクス、あらゆる技巧が曲のあちこちにギミックとして散りばめられていてものすごく綺麗な折鶴を見てるようだった。もう芸術と言うしかなかった。その中でも最も印象的だったのが映画に提供した曲やります〜と言って披露した、
「セシウムと少女」
ここ数年で最もぶっ飛んだ。曲名からして意味深だけど曲中にセシウムとかの歌詞は一切出てこない。なのにシンプルな言葉で一瞬にして一つの絵を完成させてくる能力に心底感動した。
サビが
10万年経ったら僕ら賢くなってるのかな
10万年経ってもまだ恥ずかしいままなのかな
単語を直接出してないのにこれだけで全てが伝わる。
何年経っても残る傷跡は悲しい君の贈りもの
↑こんなすさまじく凄い歌詞を聞いた事があるだろうか?
シンプルでストレートでここまでメッセージ性のある歌詞、そして柔らかい言い回しに感動したのである。
そしてこのツーマンなんと写真を誰もとっていなかった。そんな緊張感と物凄い才能を見た濃厚すぎる時間だった。
ライブのお知らせ
山路貴澄
10月 26日 月曜日 阿佐ヶ谷マスウェル第十九回ハッピーマンデーズ
11月1日 日曜日 新高円寺スタックスフレッド 「刺激的な夜」
11月9日 月曜日 阿佐ヶ谷マスウェル第ニ十回ハッピーマンデーズスペシャル!!!
11月14日 土曜 阿佐ヶ谷tabasa 3マンイベント!!!!
「強者達の晩餐」
11月18日 水曜日 八王子パパビート
骨折
10月31日 土曜日 吉祥寺シルバーエレファント
突然のコメントですみません。
返信削除私も知久さんの曲に感動した1人です。
たまの時も好きでしたが、1人でも曲を完成させている技術とセンスは素晴らしいですよね。
セシウムと少女もいつのまにか涙が出てきました。
ぼくらのホントを教えてくれたとか、悲しいきみの贈り物が、私の中にストンと入ってきました。
こんな言葉は思い浮かばないけど、ホントにその通りなんですよね。
なんだか嬉しくてコメントしちゃいました。