もう一つはもしかしたら今、骨折はしばらくライブができないかもしれない。そんな窮地に立っているからだった。
ステージに上がりまずいつものように用意する。隔週でマスウェルではイベントをやっているけど骨折での出演は久々。雰囲気も違う様子に緊張が少しずつ出てきた。
「セットリストどうする?」
今回はほとんど決めていなかったためその場で話して今までのイベントの流れで決めた。
大勢のお客さん、骨折、全ては揃ってライブは始まった。
1曲目はあじさい。
正真正銘の骨折渾身ソング。工藤さんのレコ発を祝うなら!とこっちも渾身の気持ちで歌った。いつもより勢いのある感じで個々の音量バランスを確認しながら慎重に進めた。
2曲目はたまや。
お馴染みの曲をお馴染みの場所で。でもなんだか妙に昨日は新鮮でそれは夏に向けた自分が匂いを嗅いだのかもしれない。最初から盛り上がったり、お客さんと徐々に会場の空気を作っていく事を楽しんだ。昨日のたまやはいつも以上に楽しかった。
3曲目は月はブルージー。
昨日はいつも以上に胸に染みてダニオさんが作った空気を壊さぬように努めた。
「君のほっぺたに僕の悲しみが 僕のほっぺたに君の悲しみが〜」
という歌詞がなんだか素敵なのである。
4曲目は愛していると言ってくれ。
マスウェルではよくこの歌を歌っているけど昨日はなんだかバシっと歌いたくてそれを目標にした。それはただ楽しいだけじゃなくてある人に言われた.
「楽しいは伝染するよね〜」
のばーちゃん言葉をもやっと頭で振り返りながらサビでもっとグワっとなるように注意した。
気づけば全パートの音が心地よく聞こえてなんだかそれが楽しかった。
5曲目は愛のせい。
この曲は自分の中では戦い。楽しむ事にしながらもバシっとやるとこはやる!とメリハリをつける事に注意。昨日は勢いもあいまってパワーのある愛のせいになった。
6曲目は30卷のマンガ。
まさかまさかの大好きなこの曲を最後に持ってこれた骨折に大感謝。なんだかいろんな思いが重なった今だからまた違った表現ができるような気がした。
どうしようもない男の歌をどう万人にも楽しむ事ができるか?を考えながら裏打ちの曲と切ない歌詞に合わせて勢いだけじゃなくて何か曲の歌詞で訴えるをモットーに歌った。
そんな6曲は本当にあっという間。急いでステージを降りて最後の工藤さんにバトンタッチ。
骨折を始めた頃はあじさい、キャッチーアンドラブリー、と言った歌が定番になり、そこからサンダーバードやwaiting for tomorrowなどが参入した、などなどを思い出していたのである。
とりは工藤さん。
開始直後から凄い音。それは自身が発する音に全て責任みたいなものを背負ってるというか並々ならぬ気迫みたいなものを感じた。序盤は1人での弾き語りと途中シンセサイザーのような楽器を使った独特なアプローチもあって見ているこちらも飽きないような感じ。
後半はパーカッションにアキトさん、ベースにケバブジョンソンの人が加わってトリオでの演奏。それは例えるならば個々から発している音が凄くて超キレイなCDを聞いているような感じ。それをゆったりとあのMCでやるもんだから凄い。
そしてアンコールは1人での演奏。
ちょっとガヤガヤした会場も次第に工藤さんのギターや音の凄味に吸い込まれていくといかそんなオーラを放った。本当に音楽家としてとてもかっこいい演奏だった。
つづく
ライブのお知らせ
山路貴澄
7月11日 土曜日 渋谷wasted time アカリノート企画!!!!!
7月13日 月曜 阿佐ヶ谷マスウェル第11回ハッピーマンデーズ
7月28日 火曜日 渋谷ラッシュ 超大イベント
「ruby tuesday」
8月5日 水曜 西荻窪アートリオン
8月13日 下北沢ブレス
8月27日 木曜日 新高円寺スタックスフレッド
骨折
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