2015年4月23日木曜日

バードマン

おはようございますこねこのこころです。

先日、やばい映画を見た。その映画は「バードマン」。

簡単にあらすじを話すと、かつてヒーローものの映画バードマンで一躍スターになった主人公がそれ以降目立った活躍がなく、舞台に挑んで復活を目指す、といった内容。

まず面白いのが主人公役のマイケルキートンさんは現実の世界でもバットマンという映画でスターになり、現在は目立った活躍をしてないという事。映画の内容になぞって狙ってやったのならそれを引き受けたマイケルさんも凄いと思う。

1人の男の輝きを取り戻す映画かと思いきや、全編に渡って世の中にあるあらゆるものを批判と否定の嵐!!もしかしたらこの映画の存在自体も否定してるんじゃ??そんなくらい終始毒吐きまくり映画。

先日監督達と話していた物事を究極に内向的に突き詰めていくと普遍的なものになる、をこの監督は見事にやってのけているのです。

それを視覚的にまるで止めないでずっとカメラを回しっぱなしの手法も面白いし、この映画、音楽がないんです!!シーンの変化や登場人物の心情を全部ドラムだけで演出!!脚本、撮影、音楽、全てが新しいのである。

そして映画俳優のヒール役として登場したのが作品中では舞台役者のエドワードノートン。ファイトクラブ以降目立った作品がない印象でしたが演技がすげえ!!映画の中では映画という大衆娯楽がいかに低俗か!とけなしまくっていますがそれに反比例するかのような主要キャストの渾身の演技なのです。

そして映画を否定しまくってる一方で過剰なまでに演劇の方が優れてる!という作品中での演出はやり過ぎでその演劇すらも滑稽に見えていくのである。

あとこの映画の副題「無知がもたらす予期せぬ奇跡」なんかこのタイトルだせえなあと思っていたのですが、これは作品の中で大きく深く関わってくるのです。

今まで奇跡が起きる映画はたくさん見てきたのですがその映画すらもそうじゃねえだろ?奇跡ってこういう事言うんじゃねえの?ととても新しいやり方で奇跡映画を否定しながら面白く自分の意見を出してくるところに新鮮味を感じた。

満席の映画館の中、あまりに面白くて終始爆笑してたら隣の人にうるさい、と怒られるほど笑!え?だって、これ笑うでしょ?笑わないほうが病気ですよ。と思ったり。

というわけで全く感動しません笑。最後の最後まで好き勝手やった挙句最後のオチといい、ここ数年で最高に胸くそ悪い、でもここまでいくと胸くそ良いのです!!

なんだかこの映画を見てると作者がひねくれ過ぎてて友達になりたくね〜としみじみしちゃいます!

でもま〜誰でもありますよね〜昔は学校じゃモテてた、とか、20代はいけてた、とか、主人公は映画の中じゃその栄光の未練タラタラなんです。切り取り方次第では今も本当は結構みんなイケてんだぜ!と思ったりしました。

というわけで話は長くなりましたが映画バードマン、どうしてこの映画がアカデミー??という意見も多いらしいですがこの作品にあげる事が映画界自体も今のヤバさに気づいてる、というような気がします。

とにかくオススメ!!





山路貴澄








4月26日 日曜 四谷カフェ deca



4月28日 火曜 八王子ビー玉


5月4日 月曜 阿佐ヶ谷マスウェル 第六回ダニオ&山路企画「ハッピーマンデーズ」




















骨折


5月6日 吉祥寺 ブラック&ブルー



5月24日 日曜 吉祥寺シルバーエレファント








6月28日 日曜 吉祥寺シルバーエレファント














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