そして会場内のライブが始まったらしく人は減り撮影開始。
自分達は写っちゃいけない、という事で撮影中ずっとほふく前進ばりに床にへばりついてた。
へばりつく→よーい、スタート!のカチンコの音鳴る→チェック。
この流れを何回も繰り返してやっと監督のオーケーが出て終了。
「じゃ次のシーンで最後なんで」
と、シンプルな監督の言葉には重みを感じた。いよいよか、泣いても笑っても最後!という事で道での撮影。意気込んで撮影が始まると道なので難航。何回もやってるとビルの人も気づけば見守ってくれてた(笑)
何回も同じ動作、同じ事をしてたらふと一回ずっと歩いてる場面なのに何故か自然に立ち止まった。一通り芝居が終わった後に動揺する一行。あれ?今止まりましたよね?と予定外の行動に自分もよくわからないけど止まっちゃました、と間違えを認めた。すると照明をやってた平波さんが、
「とうとう目覚めましたね!役者の血が。」
との事。虚構から産まれる自然、これこそが芝居なのか?と不思議な気持ちになった。と、意識すると逆に不自然なるから芝居は難しい。何回も繰り返して、あ〜これなら大丈夫!と思いきや…すいません〜音声録ってませんでした〜!と撮影再開。季節は春設定。
危うくあと一歩で言ってはいけないあの言葉が出るところだった。
凄いと思ったのは役者の吉岡さん。動きは自然だし滑舌も良い。あやふやな自分の台詞にもすかさずフォロー。プロ…すごいな…。と一般人Aの自分は心底ビビった。
最後の確認が入り、
「はい、オッケー!!これにて、撮影は全て終了です!お疲れ様でした〜!」
と、みんなで拍手をした。長い時間戦ってきた日々も終わり。あのエキストラや友人も交えてやった骨折渾身ライブがまだ戦列に印象に残ってて正直実感はわかなかった。
「じゃ飲みますか〜!!!」
いやった〜♪♪♪という事で一行は中野の飲み屋に消えて行った。
つづく
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